ホーネット250 タンクの脱着って、最初は「ガソリンが入ったままで大丈夫?」と不安になりますよね。じつは自分も、はじめての時はホースを抜く手前で10分ほど固まっていました。ですが、手順さえわかれば初回でも30〜45分で終わる作業なんです。
そこでこの記事では、ホーネット250 タンクの外し方を7ステップでまとめました。しかも、前期と中期・後期で変わる燃料計カプラーのちがいまで解説します。つまり、年式を問わず使える内容ですよ。
- ホーネット250 タンクの外し方を写真つき7ステップで解説
- コックOFFで「漏れない」のに「少し漏れる」理由
- 前期と中期・後期で変わる燃料計カプラーの有無
- そろえる工具と、ガソリンを扱うときの安全対策
- タンクを戻すときにやりがちな3つの失敗
ほねほねタンクにガソリンあるのに、ホースとか外して大丈夫なの?
コックをOFFにすれば、タンクからは流れてこないんだよ



そうなんだー!でも、難しそう….
大丈夫!ただし、ホースに残った分だけはポタッと落ちるんです
だから、ウエスとタオルだけ先に用意しといてやー



よし、がんばります!
| 作業名 | ホーネット250 タンクの脱着 |
|---|---|
| 対応車種 | ホーネット250(MC31/BA-MC31)全型式 |
| 発売日 | 1996年2月(初代CB250FT) |
| 作業時間の目安 | 初回30〜45分/慣れれば約5分 |
| 工具の入手先 | ホームセンター・ネット通販でひと通りそろう |
| 作業の難易度 | ●●○○○(やさしめ) |
| 工具コスト | ●●○○○ |
| 失敗したときのリスク | ●●●○○ |
| 総合おすすめ度 | ●●●●○ |
| ひとことキャラ | 整備の入口タイプ |
ホーネット250 タンクの外し方|全体の流れと所要時間
結論として、やることはボルト2本とホース3本を外すだけです。つまり、特殊工具はいりません。まずは全体の流れをつかんでおきましょう。
- STEP1:シートを外す
- STEP2:サイドカバーを外す(六角4mm・左右4本)
- STEP3:タンク後部のボルトとナットを外す(10mm)
- STEP4:燃料コックをOFFにして、ホース位置を確認
- STEP5:ホース3本を外す
- STEP6:燃料計のカプラーを抜く(中期・後期のみ)
- STEP7:手前に引きながら持ち上げる
ちなみに、作業時間は初めてなら30〜45分ほど。そして、慣れてくると5分ほどで終わりますよ。とはいえ、ガソリンを扱う作業ですから、安全対策だけは省かないでくださいね。
作業前の準備|必要な工具とガソリンの安全対策
まず必要なのは、六角レンチとラチェットの基本セットです。しかも、ほとんどホームセンターやネット通販でそろいます。そのため、わざわざ専門店に行く必要はありません。
そろえておきたい工具リスト
- 六角レンチ(4mm)
- ラチェットレンチ+ソケット(10mm)
- エクステンションバー
- メガネレンチ(10mm)
- ペンチ
- プライヤー(樹脂製など傷がつきにくいもの)
- マグネットトレイ
- ウエス・古タオル(必須)
- スマホ(組み戻し用の撮影に)


ちなみに、このトレーは磁石つきなので、うっかり蹴っても中身が散らばりません。そのため、整備するなら必須かと。まじで、おすすめです。
ガソリンを扱うときの安全対策
つづいて、安全の話です。じつはガソリンは、引火点が-40℃以下という、とても引火しやすい液体なんです。しかも、こぼれた蒸気は空気より3〜4倍重く、低い場所にたまりやすい性質があります。
さらに、裸火だけでなく静電気でも着火することが消防庁の資料でも示されています。だから、作業は風通しのいい場所でおこないましょう。そして、火気は絶対に近づけないでくださいね。
- 屋外など、風通しのいい場所で作業する
- たばこ・ストーブなどの火気は厳禁
- 作業前に金属部へ触れて、静電気を逃がす
- こぼれた分はすぐウエスで拭き取る
- ガソリンは満タンを避け、少なめにしておく
とくに夏場は蒸発しやすいので、注意してください。なお、ガソリンのしみたウエスも可燃物です。したがって、ビニール袋に密閉せず、乾かしてから処分しましょう。
コックOFFでガソリンは漏れる?漏れない?
ここが一番の疑問どころですよね。結論として、コックをOFFにすればタンク側からは流れてきません。ただし、ホースの中に残った分は少しだけ出ます。つまり「漏れない」と「少し漏れる」は、どちらも正しいです。
なぜOFFにすると止まるの?
まず、ホーネット250 タンクの左下には燃料コックがついています。そして、これは手でON/OFF/RESを切り替えるタイプ。じつは仕組みは、水道の蛇口とほぼ同じなんです。
そのため、OFFにすれば燃料の通路が閉じます。だから、タンクを傾けないかぎり流れ出しません。ちなみにRESはリザーブのことで、予備タンクではなく吸い口の高さが変わるだけなんです。
それでも少しだけ漏れる理由
とはいえ、コックより先のホースにはガソリンが残ったままです。だから、ホースを抜いた瞬間にポタッと落ちます。そこで、下にウエスを敷いておきましょう。
また、コック自体が古いと、パッキンの劣化でOFFでも止まりきらないことがあります。したがって、止まらない場合は無理をせず、コックの点検や交換を検討してください。
ホーネット250 タンクの外し方|7ステップ完全手順
ここからが本番です。まず、コックをOFFにしてから始めてください。そして、ウエスを手元に置いておきましょう。
まず、キーを使ってシートを外します。そして、外したシートは傷がつかない場所へ置いておきましょう。


つづいて、赤丸の位置を4mmの六角レンチで外します。そして、左右あわせて4本のボルトが入っています。なお、外したボルトはトレイにまとめておくと安心ですよ。




次に、左側青丸10mmのナットと右側白丸10mmのボルトを外します。そこで、ナットをメガネレンチで押さえましょう。そして、反対側からラチェットで緩めるとスムーズですよ。
まずは右側から確認します。


タンク右下の青丸のホースを引っ張って外します。じつは、こちらは引っ張るだけで簡単に取れます。
次に左側を見ていきましょう。




まず、前提としてタンク左側に燃料コックがあります。そのため、取り外しの前に必ずコックをOFFにしてください。
また、左側のホースはピンク線と青線の2本です。そして、燃料ホースを留めているのが赤丸の金具。最後に、ペンチなどで金具を下へずらしておきます。


まず、STEP4で確認した赤丸の金具をずらします。次に、青丸とピンク丸のホースを抜きます。
ただし、年式や状態によっては固着していることがあります。そのため、けがには十分気をつけてください。そこで、ホースを左右にひねりながら抜くと外れやすいですよ。
さらに、プライヤーの当たり面が鋭利だと、ホースが裂ける可能性があります。したがって、樹脂製など、やさしいプライヤーを使いましょう。
ここが前期型にはない工程です。じつは中期・後期のホーネット250 タンクには、燃料計のセンサーがついています。そのため、タンク側から出ている配線カプラーを抜く必要があるんです。
まず、カプラーのツメを指で押さえます。そして、まっすぐ引き抜いてください。ただし、斜めに引っ張るとツメが折れます。したがって、固い場合でも無理にこじらないようにしましょう。
なお、前期型は燃料計がないので、この工程は丸ごと飛ばせます。つまり、作業が1つ少なくてラクなんですよ。




いよいよ、タンクを外していきます。まず、タンクの前側は青丸の部分で引っかかっています。そして、白矢印のように手前へ引きながら、まっすぐ持ち上げます。
ただし、ガソリンが多いとかなり重くなります。そこで、できれば残量は少なめにしておきましょう。また、外したタンクは傾けずに平らな場所へ置いてくださいね。
お疲れさまでした。じつは、ホーネット250 タンクの脱着は、整備の中でもっとも出番が多い作業のひとつなんです。だから、ここをマスターしておくと後がすごくラクになりますよ。
前期と中期・後期の違い|燃料計カプラーの有無
ここが年式でいちばん変わるポイントです。ちがいは、ずばり燃料計があるかどうか。つまり、中期・後期はカプラーを1本抜く工程が増えるんです。
| 項目 | 前期型 | 中期・後期型 |
|---|---|---|
| おもな年式 | 1996年2月〜1998年 | 1999年12月〜2007年 |
| 型式 | MC31 | BA-MC31 |
| 燃料計 | なし | 標準装備 |
| カプラー作業 | 不要 | 必要(1本) |
| 作業工程数 | 6ステップ | 7ステップ |
じつはこの差、マイナーチェンジで生まれたものです。というのも、平成10年排出ガス規制に対応して型式がBA-MC31へ変わった際に、ハザードランプと燃料計が標準装備化されたからなんですよ。
そのため、自分の車体に燃料計がついていれば、タンク側にカプラーがあります。まず、メーターを見てください。そして、燃料計があればSTEP6を忘れずにどうぞ。
ホーネット250 タンクを戻す手順と、やりがちな3つの失敗
取り付けは、外した順番をそのまま逆にたどるだけです。ただし、戻す工程には燃料漏れに直結する確認ポイントが集まっています。そこで、手順を6ステップに分け、締め付けの目安まで具体的にまとめました。
ホーネット250 タンクの取り付け手順|6ステップ


まず、タンク前側のゴムクッションが所定の位置にあるか見てください。というのも、クッションがズレていると、タンクが浮いて固定できないからです。そして、ホースと配線はフレームの上に出しておきましょう。つまり、タンクの下敷きにしない準備なんです。
次に、タンク前側のツメをフレーム側へ差し込みます。ただし、ここでは完全に下ろさないでください。じつは下ろしきると、左下のコック周りに手が入らなくなるんです。そのため、後ろ側は数センチ浮かせたままキープしましょう。




ここが、いちばん大事な工程です。燃料ホースは、コックのニップル(タケノコ状の差し込み口)へ押し込みます。具体的には、ニップルのふくらみを完全に越えるところまで。
なお、差し込みが浅いと燃料漏れに直結します。実際に、差し込み不足が漏れの原因になった整備事例も報告されています。したがって、固くて入らないときは無理をせず、ホースの交換も検討してください。
つづいて、ずらしておいた留め金具を戻します。位置の目安は、ニップルのふくらみの「谷」の上。つまり、ホースが段差に食い込む場所で押さえるわけです。
ちなみに、クリップにはホースの割れが広がるのを止める役目もあります。だから、「とりあえず付いていればOK」ではないんですよね。
また、燃料計つきの中期・後期はカプラーもつなぎます。まっすぐ押し込んで、ツメがカチッと鳴るまで挿してください。そのうえで、軽く引っぱって抜けないかを確かめましょう。ただし、斜めに押すとツメが折れます。




最後に、タンクを下ろして後部を固定します。まず、ボルトとナットを手でねじ込んでください。というのも、いきなり工具を使うと斜めに噛み込むことがあるからです。そして、手で止まるところまで入ったら工具で本締めします。
締め付けトルクの目安
| 箇所 | 工具サイズ | ねじ径の目安 | トルクの目安 |
|---|---|---|---|
| タンク後部 ボルト・ナット | 10mm | 6mm | 10N・m(1.0kgf・m) |
| サイドカバー 六角ボルト | 六角4mm | 5mm | 5N・m(0.5kgf・m) |
| 締めすぎのリスク | - | - | ●●●○○ |
上の数値は、ホンダ車の標準締め付けトルクをもとにした目安です。
トルクレンチがない場合は「手で止まるところ+ほんの少し」が目安。
基本的にはある程度目安で大丈夫です
とはいえ、締めすぎるとタンク側のカラーがつぶれます。だからこそ、力いっぱい締めるのだけは避けてくださいね。
失敗①:燃料ホースの差し込みが浅い
まず、いちばん多いのがこれです。というのも、硬くなったホースは途中で止まりやすいから。そのため、横から見てつけ根まで入っているか確認してください。
具体的には、ふくらみがホースの中に隠れていればOKです。一方で、ふくらみが見えている状態は差し込み不足。つまり、やり直しのサインなんです。
失敗②:留め金具(クリップ)の戻し忘れ・位置ズレ
次に多いのが、ずらした金具をそのままにしてしまうパターンです。しかし、これは振動によるホース抜けに直結します。そこで、ホースを差したら必ず金具を谷の上へ戻しましょう。
また、金具がホースの端からはみ出していないかも見てください。じつは端ギリギリだと、押さえる力が逃げてしまうんです。
失敗③:ホースやハーネスの噛み込み
最後は、タンクの下にホースや配線を挟んでしまうケースです。とくに中期・後期は、カプラーの配線が1本増えます。そのため、締める前に左右からのぞき込んでくださいね。ちなみに、スマホのライトで照らすと一発でわかりますよ。
エンジンをかける前の最終チェック5項目
ここまで終わったら、始動前の最終確認です。まず、コックをONへ戻します。そして、1〜2分待ってから燃料まわりを目視してください。なぜなら、にじみはすぐには出てこないからです。
- 燃料ホース2本が根元まで入っているか
- クリップが谷の上に戻っているか
- カプラーがカチッと入り、引いても抜けないか
- タンク下にホース・配線を挟んでいないか
- コックON後、1〜2分でにじみが出ていないか
さらに、にじみを見つけたら迷わず作業をやり直してください。なお、ガソリンのにおいが残る場合も要注意です。
じつは自分、1回目でクリップを戻し忘れました。そのため、翌朝ガレージがガソリン臭くて青ざめたんです。だから、いまは「金具→目視→もう一度目視」がルールです
ここまでやれば、取り付けはほぼ失敗しません。とはいえ、少しでも不安が残るならバイク屋さんで見てもらうのが確実ですよ。
はちみつが実際にやって気づいたこと
ここからは、自分の体験ベースの話です。まず正直に言うと、初回はコックの存在すら知りませんでした。そのため、ホースを抜いた瞬間にガソリンが垂れてきて、ひとりで軽くパニックになったんです。
しかし、落ち着いて見たら数滴だけ。つまり、ウエスを敷いておけばなんでもない量でした。だからこそ、この記事では「ウエスは必須」と最初に書いています。
ちなみに、スマホで1工程ずつ撮っておくと、戻すときに迷いませんでした
また、やってみてわかったのがマグネットトレイの偉大さです。じつは最初、ボルトを地面に直置きしていました。ところが、そのうち1本が行方不明に。結局のところ、トレイを買うほうが早かったんですよね。
ホーネット250 タンクの外し方によくある質問
- Q. タンクを外す前にガソリンは抜くべき?
-
A. 基本的に、完全に抜く必要はありません。ただし、満タンだと重くて作業しづらいです。しかも、傾けたときに漏れるリスクも上がります。そのため、残量は少なめが理想ですよ。
- Q. ホースが硬くて外れません。どうすれば?
-
A. まず、古いホースはゴムが硬化して抜けにくくなります。そこで、左右にひねりながら引くのがコツです。ただし、無理に引っ張ると裂けます。したがって、固すぎる場合は交換も検討してくださいね。
- Q. バッテリーは外してから作業する?
-
A. 通常の脱着なら、外さなくても作業できます。しかし、ガソリンの近くで火花が出るのは避けたいところ。だから、マイナス端子だけでも外しておくと安心なんです。
- Q. 自分のホーネットが前期か後期かわかりません
-
A. まず、メーターに燃料計があるか見てください。そして、燃料計があれば中期・後期です。つまり、STEP6のカプラー作業が必要になります。なお、車体番号でも年式は判別できますよ。
- Q. 作業時間はどのくらい?
-
A. 初めてなら30〜45分みておけば十分です。ちなみに、慣れると5分ほどで外せます。とにかく、落ち着いて1つずつ進めれば大丈夫ですよ。
まとめ|ホーネット250 タンクの外し方は7ステップ
最後に、ポイントをまとめておきますね。まず、作業自体はボルト2本とホース3本が中心。そして、むずかしい工程はひとつもありません。
- コックをOFFにすれば、タンクからガソリンは流れない
- ただし、ホース内の残りは少しだけ落ちるのでウエス必須
- 中期・後期は燃料計のカプラーを抜く工程が1つ増える
- ガソリンは引火点-40℃以下。だから火気厳禁・換気必須
- 戻すときは、差し込み・金具・噛み込みの3点をチェック
つまり、押さえるべきは安全対策と年式の差だけなんです。そして、一度できてしまえば次からは5分の作業。だからこそ、最初の1回をていねいにやってみてくださいね。
またの記事でお会いしましょー!









