ほねほねこの前の記事でオイル不足の原因はわかったよ。でも、うちのバイクはどうすれば…?
そうだよね。実はメーカーごとに状況がかなり違うんだ。



えっ、ホンダとヤマハでも違うの?
うん、だから今回はメーカー別に整理するよ。さらに代替オイルの選び方も紹介するね。



それ知りたかった!お願い!
よし、それでは一緒に見ていこう!
前回の記事では、「バイクオイルが購入できない」原因が中東情勢によるベースオイル不足だと解説しました。しかし、ライダーが本当に知りたいのは「じゃあ自分のバイクのオイルはどうなるの?」ですよね。そこで今回は続報として、2026年6月時点のメーカー別の最新供給状況を整理します。さらに、いつものオイルが手に入らないときのバイク用代替オイルの選び方も具体的に紹介します。
まだ前回の記事を読んでいない方は、まず以下からどうぞ。


【メーカー別】バイク純正オイルの最新供給状況
まず結論からお伝えすると、国内4メーカーの純正オイルはすべて値上げか供給制限の影響を受けています。ただし、深刻度はメーカーとグレードによって差があります。そこで、それぞれ順に見ていきましょう。
ホンダ:「ウルトラ」は終了、現在は「Pro Honda」シリーズ
まず最初に押さえておきたい変化があります。実は、ホンダの二輪純正オイルは2025年4月から「ウルトラ」シリーズが「Pro Honda」シリーズへ刷新されました。つまり、ウルトラG1〜G4は「STANDARD」「PREMIUM」などの新ラインに統合されたのです。さらに、スクーター用には「SCOOTER」グレードも用意されています。
そのため、「ウルトラG1が見つからない」のは品薄だけが理由ではありません。なぜなら、旧ウルトラ缶はすでに流通在庫限りだからです。また、切り替えにあわせて実勢価格も上がっており、たとえばSTANDARDは1Lあたり1,600〜2,100円前後、PREMIUMは3,200円前後が目安です。しかも、オイル不足の影響でグレードによっては入荷が不安定になっています。Pro Honda公式サイト
ヤマハ:オートルーブが大幅値上げ、ヤマルーブも入荷不安定
次にヤマハです。とくに2ストロークオイルの「オートルーブ」シリーズは、2026年1月1日に大幅な価格改定が実施されました。具体的には以下のとおりです。
| 商品名 | 改定前 | 改定後 |
|---|---|---|
| オートルーブ スーパーFD(青缶) | 2,090円 | 2,970円 |
| オートルーブ スーパーRS(赤缶) | 3,190円 | 4,070円 |
つまり、青缶は約4割、赤缶は約3割の値上げです。さらに4スト用のヤマルーブも、化学合成系グレードを中心に入荷が不安定になっています。そのため、販売店によっては取り寄せや予約待ちの状態です。ヤマハ公式
カワサキ:MOTUL共同開発オイルは供給が比較的安定
続いてカワサキです。カワサキは従来の「冴速」「冴強」(elf Vent Vertシリーズ)やS4・R4に加えて、MOTULと共同開発した「Kawasaki Premium Oil by MOTUL」をプレミアムラインとして展開しています。
ここで注目したいのは、このオイルが再精製油ベースのサステナブルオイルだという点です。なぜなら、再精製油は中東産の新品ベースオイルへの依存度が相対的に低いからです。その結果、供給はある程度確保されています。ただし、プレミアムライン相応の価格設定のため、たとえば4L交換するとオイル代だけで1万円前後になるケースもあります。Kawasaki Premium Oil by MOTUL 公式
スズキ:エクスターR9000が”穴場”として注目
最後にスズキです。前回もお伝えしたとおり、スズキ純正オイルにも出荷制限の影響が出ています。とくに2スト用CCISオイルは店頭価格が上昇傾向で、さらに入荷も不定期です。
しかし一方で、明るい材料もあります。実は4スト用の「エクスター R9000」(100%化学合成油・JASO MA2)は、純正フルシンセとしては価格が手頃なまま流通が続いているのです。そのため、他メーカー車のライダーが代替オイルとして選ぶケースも増えています。スズキ二輪 オイル・ケミカル公式
【ブランド別】社外バイクオイルの最新状況
それでは次に、社外のバイクオイルブランドを見ていきましょう。結論から言うと、こちらも輸入物流と原料高のダブルパンチを受けています。
MOTUL(モチュール)
まずMOTULです。フランスからの輸入品のため、原料高に加えてコンテナ物流の遅れも直撃しています。たとえばレース志向の300V FACTORY LINEは、もともと高価格帯ですが値上がりがさらに進んでいます。また、ストリート向けの7100や5100(いずれも4T・JASO MA2)は流通が続いているものの、粘度によっては「次回入荷未定」の店舗もあります。だから、欲しい粘度があるうちに必要分を確保しておくのが現実的です。MOTUL Japan 公式(二輪製品)
ワコーズ(WAKO’S)
次にワコーズです。国産プレミアムのワコーズも、たとえば4CT-Sのような化学合成系バイクオイルを中心に入荷が不安定になっています。さらに、取扱店によっては購入数の制限を実施しているケースもあります。そのため、行きつけの店舗への事前確認が確実です。
カストロール/エルフ
そしてカストロールです。カストロールは2026年5月1日に全製品の大幅値上げを実施しました。当然、二輪用のPOWER1シリーズも対象です。その結果、化学合成グレードを中心に店頭で「在庫限り」表示が目立っています。また、エルフの二輪用MOTO 4シリーズも同様に、輸入物流の影響で入荷ペースが読めない状況です。
注意点:フリマアプリでは定価を大きく超える転売品が増えています。さらに、中身入れ替えの偽物や劣化品のリスクもあります。だから、必ず正規ルートで購入しましょう。
バイク用代替オイルの選び方【JASO MA/MA2が大前提】
では、いつものオイルが手に入らないときはどうすればいいのでしょうか。まず大前提として、代替も必ずバイク専用オイルから選んでください。なぜなら、バイクの多くはエンジンオイルでミッションと湿式クラッチも一緒に潤滑しているからです。つまり、四輪用オイルを入れるとクラッチ滑りの原因になります。
そのうえで、代替オイルは次の3ステップで選びましょう。
まず、マニュアル車はJASO MA/MA2、一部スクーターはMBが指定されています。だから、最初に愛車の取扱説明書で規格を確認しましょう。
次に粘度です。たとえば指定が10W-40なら、代替オイルも10W-40を選びます。さらにAPI規格(SL以上など)も満たしていれば安心です
最後に、規格と粘度が合うものを在庫のある中から選びます。つまり、この3つさえ合っていればメーカーをまたいだ代替でも問題ありません。
たとえば、ホンダ車にスズキのエクスターR9000、ヤマハ車にカワサキのS4という組み合わせも可能です。なぜなら、純正オイルも実際は石油元売りや潤滑油メーカーが製造しており、原料が共通しているケースも多いからです。
もっとオイルについて詳しく知りたい方はこちらから↓


2026年6月時点で比較的入手しやすいバイク用オイル
それでは具体例です。現時点で比較的入手しやすいバイク用オイルをまとめました。
代替候補の例(JASO規格適合のバイク専用オイル)
- スズキ エクスター R9000(10W-40/MA2):純正フルシンセでは手頃で流通も比較的安定
- ホンダ Pro Honda STANDARD(10W-30/MA):部分合成系のため入荷が続きやすい
- カワサキ S4(10W-40/MA2):部分合成のスタンダードグレード
- Kawasaki Premium Oil by MOTUL:再精製油ベースで供給が比較的安定(ただし価格は高め)
ただし、在庫状況は店舗・時期により変動します。だから、購入前に必ず店頭か通販サイトで確認してください。
代替オイルに切り替えるときの3つの注意点
とはいえ、代替オイルへの切り替えには注意点もあります。具体的には次の3つです。
- 四輪用オイルは絶対に使わない:なぜなら、摩擦調整剤がクラッチ滑りを引き起こすからです
- 2スト車に4スト用オイルを使わない:そもそも潤滑の仕組みが違うため、エンジン焼き付きの原因になります
- 切り替え後は様子を見る:たとえばクラッチの滑りやシフトフィールの変化がないか、最初の数百kmは意識して確認しましょう
また、判断に迷ったら行きつけのバイクショップに相談するのが確実です。なぜなら、ショップは流通の最新事情も把握しているからです。さらに、常連客向けに在庫を回してもらえることもあります。
メーカー別オイル事情のよくある質問
- ホンダのウルトラG1はもう買えないの?
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まず、ウルトラシリーズは2025年4月にPro Hondaシリーズへ刷新されました。そのため、旧ウルトラ缶は流通在庫限りです。なお、G1相当の後継は「Pro Honda STANDARD」です。
- 純正と違うメーカーのオイルを入れても保証は大丈夫?
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基本的に、取扱説明書の指定規格(JASO MA/MA2)と粘度を満たしていれば問題ありません。ただし、保証期間中で心配な場合は、念のためディーラーに確認すると安心です。
- 2ストオイルはどこも値上げ?
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残念ながらその傾向です。たとえばヤマハのオートルーブは2026年1月に青缶2,970円・赤缶4,070円へ改定されました。さらに、スズキのCCISも店頭価格が上昇傾向です。
- いちばん入手しやすい純正オイルは?
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現時点では、たとえばエクスターR9000やPro Honda STANDARDなどが比較的入手しやすい状況です。ただし在庫は流動的なので、購入前に必ず確認してください。
まとめ:規格さえ合えば、代替オイルで乗り切れる
最後に、この記事の要点を3つにまとめます。
- 純正は4メーカーすべて影響あり:ただしホンダはPro Hondaへ刷新済み、カワサキのMOTUL共同開発油は比較的安定
- 代替はバイク専用一択:つまりJASO MA/MA2と指定粘度が合えばメーカーをまたいでOK
- 四輪用オイルはNG:なぜならクラッチ滑りの原因になるから
たしかに、いつものオイルが買えない状況は不安です。しかし、規格と粘度の知識さえあれば、代替オイルで愛車をきちんと守れます。そこでまずは取扱説明書で指定規格を確認し、次に行きつけのショップで在庫と代替案を聞いてみましょう。
また、オイル不足の原因や全体像については、前回の記事をあわせてご覧ください。


では、またの記事でお会いしましょー!


