ホーネット250のフェンダーレス化って、リア周りの印象がガラッと変わるカスタムです。とはいえ、「走ってる最中にナンバーが落ちたら…」と不安になる人も多いはず。じつは私も、一度ナンバーをグラグラにさせたことがあります。
そこでこの記事では、ホーネット フェンダーレス化の全工程を6つのSTEPに分けて解説します。とくに、ネット上の情報が薄くなりがちなフェンダーの切断とキットの取り付けを、手順レベルまで書きました。さらに、保安基準の数値も国土交通省の告示から直接ひろって整理しています。
ほねほねフェンダーレスにしたいけど、どこを切ればいいのか分からないんだよなぁ…
そこがいちばんの山場なんです! だから今回は、切る位置の決め方から順番に説明しますよ。
つまり、この記事ひとつで「準備 → 切断 → 取り付け → 配線 → 法令チェック」まで一気通貫でわかる、というわけです。なお、作業時間の目安は3〜4時間ほど。はじめてなら、まる1日みておくと安心ですよ。
- ホーネット フェンダーレス化に必要なパーツと工具の全リスト
- フェンダーを切る位置の決め方と、キレイに切るコツ
- フェンダーレスキットの取り付け手順(全6STEP)
- ナンバー灯とウインカーの配線を、どこから取るか
- 二輪に適用される保安基準の数値(反射器・番号灯・ウインカー)
- 初心者がやりがちな失敗5つと、その回避方法
ホーネット フェンダーレス化とは?まず全体像をつかもう
ホーネット フェンダーレス化とはリアフェンダーを短く切り、ナンバーまわりをコンパクトにまとめる作業のことです。そのため、やることは大きく3つ。「切る」「付ける」「つなぐ」ですね。
まず、純正のリアフェンダーを外して切断します。次に、フェンダーレスキットを車体側に固定。そして最後に、ウインカーとナンバー灯の配線をつなぎ直す流れです。
ちなみに、いちばん戻せないのが切断の工程なんです。だからこそ、先にゴールの形をイメージしてから手を動かしましょう。
作業のデータシート(難易度・費用・時間)
| 作業名 | ホーネット250 フェンダーレス化(MC31想定) |
|---|---|
| ベストシーズン | 春(3〜5月)・秋(9〜11月)/真夏の炎天下は手元が汗で滑るので避けたい |
| 費用のめやす | 合計8,000〜20,000円前後(キット・ナンバー灯・リフレクター・工具込み) |
| 購入場所 | Amazon・楽天などの通販、または大手バイク用品店 |
| 作業時間 | 3〜4時間(初回はまる1日みておくと安心) |
| 見た目の変化 | ●●●●● |
| 作業のカンタンさ | ●●●○○ |
| コスパ | ●●●●○ |
| 必要な工具の少なさ | ●●●●○ |
| 総合おすすめ度 | ●●●●○ |
| ひとことキャラ | DIY入門にちょうどいいタイプ |
じつは、工具さえそろえば作業自体はそこまで難しくありません。ただし、配線とボルトの締め方だけは手を抜かないでくださいね。
フェンダーレス化で押さえるべき法令は4つだけ
さきに言っておくと、フェンダーレス化そのものを直接禁じる条文は、私が調べたかぎり見あたりませんでした。むしろ問題になるのは、切ったあとに灯火類とナンバーが基準を満たしているかという点なんです。


- 後部反射器(リフレクター)が基準どおりに付いているか
- 番号灯(ナンバー灯)が夜間に機能しているか
- ウインカーの間隔と高さが基準内におさまっているか
- ナンバープレートが判読できる角度で付いているか
そのため、この記事では後半に保安基準のチェックリストをまるごと用意しました。なお、具体的な数値は記事の後半でまとめて解説しますね。
👉 ちなみに、条文そのものを見たい方は国土交通省・自動車の保安基準をチェックしておくと安心です。
ホーネット フェンダーレスに必要なパーツと工具
結論として、そろえるものはパーツ4点+工具5点です。まず、買い忘れが多いのはリフレクターとナンバー灯。というのも、キットに付属していると思いこんでいる人が意外と多いんですよね。
まず用意するパーツ4点
- フェンダーレスキット(汎用品でもOK。ただし作りがしっかりしたもの)
- ナンバー灯(キットに付属しない場合あり。白色のものを選ぶ)
- リフレクター(両面テープ式が貼りやすい。細くて長い形状が吉)
- M6×25mm程度のボルト(キットの指定サイズを優先)
つづいて工具5点
- ノコギリ(樹脂が切れれば100均のものでも十分)
- 電工ペンチ(ギボシをかしめるのに必須)
- ギボシ端子セット(オス・メス・絶縁スリーブがセットのもの)
- エレクトロタップ(配線を分岐させる部品)
- 緩み防止剤(ネジロック剤。これだけは妥協しないでください)


たしかに、もっとシンプルな形のキットも売っています。とはいえ、私はこの頑丈なタイプを選びました。なぜなら、安いキットが高速道路で飛んでいったという話を聞いたからです。
あると作業が一気にラクになるもの
さらに、必須ではないけれど持っていると助かるものもあります。たとえば、検電テスター。これがあると、配線のプラス・マイナスを目で確認できるんです。
また、油性の白ペンも地味に便利です。というのも、黒い樹脂フェンダーに切断ラインを引くとき、鉛筆だと見えないんですよ。くわえて、紙やすり(240番前後)があればカット面のバリをきれいに落とせます。
ホーネット フェンダーレス化の作業手順【全6STEP】
まず、シートを外してバッテリーのマイナス端子を抜きます。なぜなら、配線をいじる作業でショートさせないためです。とくにエレクトロタップを使う工程があるので、ここは必ずやっておきましょう。
ちなみに、外す順番はマイナスが先、戻すときはプラスが先。逆にすると工具が車体に触れた瞬間に火花が出ます。
次に、リアウインカーを移植するために取り外します。まず、ウインカーから出ているコードを目で追っていきましょう。すると、テールランプ付近まで伸びているのが分かります。
そこで、本体側の配線とギボシ端子でつながっている箇所を見つけて外します。ただし、ウインカーのコードは途中でネジ留めされているので注意。したがって、無理に引っぱらず、先に固定箇所をゆるめてくださいね。
なお、テールランプ本体は外さなくて大丈夫です。というのも、ホーネットのテールランプは空回りして外れにくいことで有名なんです。(怒)
つづいて、リアフェンダー本体を車体から取り外します。まず、シート下のボルトをゆるめ、次にフェンダー後方の固定部を外す流れです。そして、配線を巻きこまないように手前へ引き抜きます。
ちなみに、外したボルトはトレーや小皿にまとめて置くのがコツ。じつは私、一度ボルトを1本なくして探しまわりました。
なお、取り外しの詳しい手順は別記事にまとめてあります。そのため、写真つきで追いたい方はこちらもどうぞ。


STEP4:フェンダーを切る位置を決めて切断する


ここが最大の山場です。まず結論、切る位置は「買ったキットの形」に合わせて決めます。つまり、正解の寸法が1つあるわけではないんですよね。
そこで、私は次の順番で進めました。したがって、同じキットでなくても応用できるはずです。
まず、外したフェンダーの上にキットを置いてみます。そして、キットの取付穴と、フェンダー側の純正の穴が重なる位置を探しましょう。
というのも、純正の穴をそのまま使えると固定がグッとラクになるからです。だから、ここは時間をかけて合わせる価値がありますよ。


次に、残す範囲が決まったら必ず線を引いてください。なぜなら、線なしで切ると100%ズレるからです。
ちなみに、線は少し大きめに引くのがコツ。つまり、「あとで削れる余白」を2〜3mm残しておくわけです。なお、私が引いた線はけっこう雑でした。とはいえ、目印があるだけで仕上がりは全然ちがいます。
そして、切る前に下へ新聞紙かブルーシートを敷きます。というのも、樹脂のカスがものすごく散らかるからです。実際に私は、何も敷かずに切ってガレージ中がカスだらけになりました。
また、切るときはフェンダーをしっかり押さえて固定すること。さらに、刃を寝かせぎみにして、ゆっくり往復させましょう。たとえば力まかせに押すと、樹脂が欠けてしまいます。
つづいて、フェンダー上部の出っ張りと、丸くボコッとした部分も切り落とします。なぜなら、この2つが残っているとキットが面で当たらないからです。
最後に、カット面を紙やすりでならします。したがって、見える部分の仕上がりがかなりマシになりますよ。
こんな感じで、白い線どおりに切りました。たしかに雑な線です。とはいえ、イメージさえ合っていれば大丈夫ですよ。




そして、切ったものがこちら。じつは、余計なところに穴が空いてしまいました。とはいえ、あとで配線を通す穴としていい感じに活用できたんですよね。
STEP5:フェンダーレスキットを取り付ける
つづいて、切ったフェンダーとキットを車体に戻します。まず結論、取り外しの逆順でOKです。ただし、いきなり本締めしないでくださいね。
まず、切ったフェンダーにキットを重ね、ボルトを手で回る程度に留めます。つまり、この時点では遊びを残しておくわけです。
そして、そのまま車体に戻して全体のバランスを見ます。なぜなら、仮組みしないと傾きに気づけないからですよ。
次に、バイクから3mほど離れて真後ろに立ちます。すると、ナンバーの傾きが一発で分かるんです。したがって、近くで見るより確実ですよ。
ちなみに、左右の傾きは法令上もアウトになりうるポイント。だから、ここは念入りに合わせましょう。
そして、位置が決まったらボルトをいったん抜きます。つづいて、ネジの溝に緩み防止剤を塗ってから締め直しましょう。
というのも、緩み防止剤はネジ山の中で固まり、振動で戻るのを防いでくれるからです。なお、ワイヤリングで留める方法もありますよ。
じつは私、ここを普通のネジだけで済ませたことがあります。結果、走ったあとにナンバーがグラグラ。おそらく原因は緩み止めを使わなかったことだと思っています。だからこそ、ここは本当におすすめしません。
👉 ちなみに、緩み防止剤の代表格ロックタイト(LOCTITE)は、世界中のメカニックが使う定番ブランドです。


STEP6:最後に動作チェックをする
最後に、バッテリーをつないで動作確認です。まず、キーをONにしてナンバー灯が光るかを見ます。次に、左右のウインカーを順番に出しましょう。
そして、ブレーキを握ってテールが明るくなるかも確認。さらに、車体を軽く揺すってガタつきがないかも見ておきます。つまり、ここまでやって初めて完成なんですよね。
ホーネット フェンダーレスの配線を図解【ナンバー灯・ウインカー】
結論からいうと、ウインカーは元の配線に戻すだけ。一方で、ナンバー灯は新しく電気を取ってくる必要があります。ここが初心者のつまずきポイントなんですよね。
ウインカーは純正の通り道に戻すだけ
まず、ウインカーをキット左右の穴に取り付けます。次に、配線を純正と同じルートで通しましょう。そして、外したギボシ端子をカチッと差し戻せば完了です。
ただし、配線をタイヤやチェーンに近づけないこと。したがって、余った配線はタイラップでまとめておきましょう。
ナンバー灯は「尾灯の回路」から取るのが正解
ここ、よく誤解されるところなんです。結論として、ナンバー灯はテールランプ(尾灯)の常時点灯側から分岐させます。
なぜなら、保安基準で番号灯は「運転者席で消灯できない構造」または「前照灯などが点いているときに消灯できない構造」と定められているからです。つまり、尾灯と一緒に点く配線にしておけば、この条件を自然に満たせるわけですね。
そのため、ACC(キーを回すと通電する)系統から単独で取る方法は、条件を外すおそれがあります。したがって、迷ったら尾灯回路からの分岐を選んでください。
*ホーネット250の場合、茶色がテールランプ、緑がアースでした。ただし、年式や過去の配線変更で色が異なる場合もあります。そのため、作業前に検電テスターでの確認をおすすめしますね。
エレクトロタップの使い方と向き


まず、写真のパーツがエレクトロタップです。そして、溝が2本あるのが分かりますよね。
ここで大事なのが向き。つまり、貫通している溝に元の配線(尾灯側)を通し、行き止まりの溝に新しく引く配線を差しこみます。
そのうえで、プライヤーで金具をしっかりかしめましょう。なお、半端に押すと接触不良の原因になりますよ。
配線方法3つを比べてみた
| 方法 | カンタンさ | 信頼性 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| エレクトロタップ | ●●●●● | ●●●○○ | はじめての人 |
| ギボシ端子で分岐 | ●●●○○ | ●●●●○ | あとで戻したい人 |
| はんだ付け+熱収縮チューブ | ●●○○○ | ●●●●● | 長く乗る人 |
ちなみに、ナンバー灯のコードは赤がプラス・黒がマイナスであることが多いです。ただし、絶対ではありません。そのため、やはり検電テスターでの確認が確実ですよ。
👉 なお、ギボシ端子のかしめ方は別記事で詳しく解説しています。


ホーネット フェンダーレス化の保安基準チェックリスト


ここからは法令まわりの話です。まず結論、二輪には四輪とちがう数値が適用されます。じつは、ここを取りちがえている情報がネット上にけっこう多いんですよね。
そこで、国土交通省の告示から二輪にかかわる部分だけを抜き出して表にまとめました。したがって、作業後はこの表で1つずつ照合してみてください。
| 項目 | 二輪自動車に適用される基準(要点) |
|---|---|
| 後部反射器 | 反射部の中心が地上1.5m以下/反射部の中心が車両中心面上/色は赤/夜間に後方150mから前照灯で照らして反射光を確認できること(反射部10c㎡以上ならこの基準に適合) |
| 番号灯 | 夜間後方20mから番号を確認できること/灯光の色は白色/点滅しないこと/運転者席で消灯できない構造、または前照灯などの点灯時に消灯できない構造/二輪は番号標板面の照度15ルクス以上で基準に適合 |
| 後方ウインカー | 照明部の中心間隔150mm以上(二輪の後面に備えるものは最内縁で180mm以上)/照明部の上縁が地上1.2m以下・下縁が地上0.35m以上/色は橙色/毎分60〜120回の点滅/照明部の面積7c㎡以上 |
| ナンバー表示 | 2021年10月1日以降に初めて登録を受けた車両は、上向き40度〜下向き15度・左右0度・回転は水平/フレームは不可/ボルトカバーは直径28mm以下・厚さ9mm以下。それ以前の車両も「運行中に番号が判読できる表示」は年式を問わず必要 |
さて、ここで注目してほしいのがリフレクターの位置です。つまり二輪の場合、左右対称ではなく「車体の中心線上」に1つが基本という点。したがって、左右にズラして貼るのは基準から外れるおそれがあります。


ちなみに、私はこの位置に貼りました。まず、真後ろから見て上部に「HONDA」と書かれた部分があります。そして、そのすぐ真下です。
ただし、幅の太いリフレクターだとはみ出します。そのため、細くて長めのものを選ぶのがおすすめですよ。
ホーネット フェンダーレスでやりがちな失敗5つ
つづいて、私や周りがやらかした失敗をまとめます。じつは、どれも事前に知っていれば防げるものばかりなんですよね。
①ボルトが緩んでナンバーが落ちかける
まず、いちばん多いのがこれ。そして私自身も経験しました。だから、緩み防止剤かワイヤリングは必須だと思っています。
②切る位置をミスして戻せなくなる
次に多いのが切りすぎです。つまり、樹脂は一度切ったら戻りません。そのため、迷ったら少なめに切るのが鉄則ですよ。
③リフレクターを付け忘れる
じつは、純正フェンダーにリフレクターが付いていた車両も多いんです。したがって、切り落とすと同時に反射器がなくなります。つまり、そのまま走ると基準を満たさない状態になるわけですね。
④ウインカーが速く点滅する(ハイフラ)
また、LEDウインカーに替えた場合に起きやすい現象です。というのも、消費電力が下がって球切れと誤認されるから。そのため、抵抗やLED対応リレーで対処します。
ちなみに、基準では毎分60〜120回の点滅と決まっています。だから、速すぎる点滅はそのままにしないでくださいね。
⑤配線の分岐が甘くて接触不良になる
最後は配線トラブル。エレクトロタップのかしめが甘いと、走行中の振動でナンバー灯が消えます。したがって、取り付けたら軽く引っぱって抜けないか確かめましょう。
👉 ホーネット250の他のカスタム・整備記事も、こちらからどうぞ。


ホーネット フェンダーレスのよくある質問(Q&A)
- Q1. リフレクターはどこに貼ればいいですか?
-
A. 二輪の場合、反射部の中心が車両中心面上、かつ中心の高さが地上1.5m以下が基準です。つまり、真後ろから見て車体の真ん中に貼るのが基本。なお、左右200mm以内という数値は四輪向けの基準なので混同しないでくださいね。
- Q2. 安いフェンダーレスキットでも大丈夫ですか?
-
A. できるだけ作りのしっかりしたものを選びましょう。というのも、高速走行中に外れると後続車を巻きこむ危険があるからです。したがって、価格より板厚と固定方法を基準に選ぶのがおすすめですよ。
- Q3. ナンバー灯はACC電源から取ってもいいですか?
-
A. 尾灯の回路から取るのが確実です。なぜなら、番号灯には「運転者席で消灯できない構造」などの条件があるから。つまり、尾灯と連動させれば自然に条件を満たせます。そのため、ACCから単独で取るのは避けましょう。
まとめ:ホーネット フェンダーレスは「切る前」が9割
ここまで、ホーネット フェンダーレス化の手順を見てきました。つまり、成否を分けるのは切る前の段取りなんですよね。
- 作業は「電源を切る→外す→切る→付ける→つなぐ→確認」の6STEP
- 切る位置は買ったキットに合わせ、必ず白ペンで線を引く
- ボルトには緩み防止剤。これを省くとナンバーが緩む
- ナンバー灯は尾灯の回路から分岐させる
- 二輪のリフレクターは「車体の中心線上・地上1.5m以下」が基準
- 最終的な適否は陸運支局や指定整備工場で確認する
なにより、フェンダーレスはリアの印象が一気に引き締まるカスタムです。だからこそ、安全と法令をクリアしたうえで楽しみたいですよね。ぜひ、この記事をチェックリスト代わりに使ってみてください。
慌てず、1STEPずつ。そうすれば、初心者でもちゃんと仕上がりますよ!
またの記事でお会いしましょー!







